紫外線スタイル

紫外線を遮るオゾン層

紫外線の種類は3つありました。UV-A、UV-B、UV-Cです。このうち、UV-Aはほぼ私たちの住んでいる地表へとたどりつきます。UV-Bは大気圏のオゾン層によって半分ほど吸収されてからとどきます。UV-Cはオゾン層に遮られてほとんど地表へはたどりつきません。

オゾン層って?

地球の表面から10km〜50kmほど上空には、大気圏がありオゾン層が存在しています。オゾンという物質が多量にある層のことをオゾン層と呼んでいます。

オゾン層が作られる

大昔、哺乳類が地上で生活し始める前は、オゾン層はありませんでした。オゾンというのは、酸素の分子と紫外線が反応して作られるものです。恐竜が存在する以前、35億年以上も昔には、海の中に生物がいたのです。海の中では二酸化炭素を酸素に変える海藻類が繁殖を続けていました。その結果、地上での酸素の量が増え、大気での酸素量が多く多くなったのです。酸素の元素記号はO2となっていますが、オゾンはO3です。紫外線の力によってO2であった酸素分子が反応し、O3(オゾン)をつくり出していきました。現在のように地球のまわりにオゾン層が広がっていくには長い年月を要したのですね。

オゾン層の役割

地球の表面を覆っているオゾン層は、紫外線を吸収する働きを持っています。もし、オゾン層が存在しなければ私たち人間はおろか、あらゆる哺乳類は生きていくことができないでしょう。太陽光からの紫外線を直接浴びることは身体にとって大変危険なことなのです。

紫外線の吸収

紫外線は、私たちの目には見えない光線で、波長がとても短いものなのです。波長が短い光線は身体に害を与えてしまいます。紫外線は、UV-A波、UV-B波、UV-C波と3種類に分けられていますが、そのなかでも波長の短いUV-C波はもっとも人体への影響が強いといわれています。波長が短ければ短いほど多大なエネルギーを持っているのです。オゾン層は、もっとも危険とされるUV-C波を吸収して地表へと届かないようにしてくれているのです。また、UV-B波も50%程度、吸収してくれています。

オゾン層の破壊

最近では、地球の環境問題のひとつとしてオゾン層の破壊が上げられています。オゾン層の破壊によって、二酸化炭素の増加や温暖化の問題が指摘されているのです。紫外線を吸収する役割のあるオゾン層の破壊が進んでしまうと私たちの生活に影響が出てきてしまうのです。

フロン・メチル

オゾン層破壊の原因となっているフロンは皆さん知っていると思います。冷蔵庫の排気やヘアスプレー、消化剤などに用いられていました。100年近く前から使われている物質で、当時は液状化にすることが用意で、悪影響がなく燃えることも無いために万能であると思われていました。しかし30年ほど前に、フロンやメチルから出されているガスが、オゾンを破壊しているということがわかったのです。

北極と南極

オゾン層がなくなってしまう危険性がもっとも高いのが、北極と南極の上空です。季節によっては、上空のオゾン層がぽっかりと穴の開いた状態になってしまうのです。オゾンホールと呼ばれているものです。地球の温暖化がオゾン層を破壊するということにつながっています。地表は温暖化が進みますが、オゾン層がある大気圏では逆に温度が低下してしまい、オゾンホールを広げてしまうことになります。

紫外線の量が増える!?

オゾン層の破壊がこれ以上、進んでしまうと紫外線を吸収する働きもどんどん減少していくことになります。将来的に、UV-C波が地上まで届いてしまうことになるかもしれません。長期的なことで、私たちが生きている間に起こることではないでしょうが、人間が生きていけない状態を引き起こす原因となるのです。オゾン層が減ることで、身体に影響して病気を引き起こすといわれている紫外線(UV-B波)が地表まで届く量が増加してしまいます。

オゾン層破壊を抑制するために

オゾン層を破壊するのは、フロンだけではないと考えられて、研究が進められています。オゾン層を破壊した人間によって地球上の生物に影響が出ているため、できることから始めなくてはいけません。数十年前に作られていた電化製品や車などは、フロンガスを放出しているものが多いので、1990年代まではその回収が義務付けられていました。最近では、フロンガスを用いている製品は無くなっていますが、何がオゾン層の破壊につながっているのかを考えなくてはいけない状況なのです。

紫外線を遮るオゾン層